今年はどんな年

今年は平成22年(2010年)
どのような年になるでしょうか。

今年は庚寅(かのえ・とら)の歳です。
激しい変革の年

十二支

寅(とら)

●千里を走る虎

今年は虎(寅)年。 虎は洋の東西を問わず速く走る動物の象徴です。

英語で虎を「タイガー」といいますが、これはチグリスから来ています。チグリスというのは古代ペルシャ語の「矢」の意味。矢の飛ぶごとく速く疾走する動物が、チグリスであり、タイガーです。

東洋でも虎は千里を走るといわれ、虎退治で有名な加藤清正などは「千里一跳(ひとはね)虎之助」などとも呼ばれています。

千里を走る虎のように、今年は大きな、そして速い飛躍のある年でしょう。

●子を愛する虎:虎の子

大切なものを「虎の子」といいますが、これは虎がわが子をとても愛して育てることから来ています。また、足の速い虎がもっとも速く走るのが、子を奪われたときだともいいます。

親子の情愛が失われつつある昨今、虎の母のような深い愛と、それにこたえる子の「孝」をもう一度見直してみましょう。

●強気をくじき、弱きを助ける

虎は小児を襲わないといわれています。虎が襲うのは自分より強いもの。柔弱な小児に対しては優しい愛情を注ぎます。また、虎は自分に敵意を持たない者も襲いません。まさに「強気をくじき、弱きを助ける」、そんな正義の味方のような動物が虎なのです。

十干

庚(かのえ)

 

●収穫の年

「庚(かのえ)」という漢字の意味について古代の辞書である『説文』には「秋時、万物庚庚として、実(みの)るあるに象(かたど)るなり」とあります。秋に万物が実るのが「庚」の年、そしてそれを収穫・脱穀するのも「庚」の年です。

去年までこつこつと努力をしてきた方、成果が出なくても地道に培ってきた方は、それらのことが実り、収穫することができる年になるでしょう。

●激しい改革の年

「庚(かのえ)」は「金(か)の兄(え)」で、季節でいえば秋です。しかも、激しく変化する秋、それが「庚」の年です。

「庚(コウ)」は「更(コウ)」でもあります。「更(コウ)」とは「更改」、改めること、改まることです。

改まるといっても、「更改」とは全く新しいものに変わることではありません。現状の上に何かが重なって「改新」することであり、あるいはそれ以前のものと、また「交代」することです。

去年までのあなたに何かが重なって、新たなあなたが生まれるかも知れません。そんな可能性が期待できる年です。

●大人は虎変する

虎は四神でいえば白虎。白は「白秋」という語があるように「秋」の動物。「庚」も秋です。今年は十干も秋、十二支も秋、まさに大きな変化がありそうな予感がします。

『易経』の変革の卦である「革」には「大人は虎変す」という言葉が見えます。

虎は秋には、その毛皮が美しく変化します。虎は最も威のある動物。人であれば「大人」です。あたかも虎の文様が、変化の秋の到来とともに色を変じて輝くように、大人はおのれ自身を一新して、輝かします。

それが「大人は虎変す」です。

西 暦・皇 紀

平成22年の今年は、西暦では2010年、そして皇紀では2670年

●皇紀について
神武天皇が、大和の橿原(かしはら)の宮で即位した年を皇紀元年と定めて、その年から起算する年号を皇紀といいます。

皇紀というと、どうしても太平洋戦争や軍国主義と結びつけてしまいがちですが、近年は世界的に、その国独自の暦が見なおされて来ています。この機会にいろいろな国や民族に残っている暦をチェックしてみると面白いかも。

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